2009年3月10日から3日間、滋賀県にある立命館大学で
情報処理学会の第71回全国大会があった。
僕が住む千葉から滋賀県は距離も結構あるため
あまり気乗りはしなかったが、一応自分も未来の情報処理を担う
情報工学科出身の学生である。
見識を広めるためにも、ここは真面目に参加しておくことにした。
僕は情報処理学会での発表は人生で2回目になる。
なお全国大会と言っても参加費を払えば誰でも発表できるものだが、
学会で全国大会であることには違いないので、
そこまで仲の良くない知人の前などでさりげなく
「あー俺、今度学会の全国大会があるからさー」
などと言えば、何となくデキる人っぽい気分を味わうことも可能である。
さて、しかし千葉から滋賀ともなると日帰りはキツい。
交通手段や宿泊のことなどを考えなくてはならなくなる。
同じ研究室の友人は10日の午後からのセッションだったため
新幹線を使って日帰りで行ってきたが、
僕は12日の9時半からのセッションのため、
日帰りというわけにはいかない。
自分はどのような方法で滋賀まで行こうか。
滋賀に行くための手段をピックアップしてみた。
(1) 前日に新幹線で行き、当日に新幹線で帰る
(2) 前日の夜から夜行バスで行き、当日に新幹線で帰る
(3) 前日の夜から夜行バスで行き、当日も夜行バスで帰る
(4) 青春18切符を使って電車だけ行く
(5) 数日間かけてチャリで行く
(6) ルーラを使う
このうち、青春18切符は一人で使うには無駄が多すぎるので
(4) は却下だ。(5) はとても夢と気合と愚かさが盛り込まれた
方法ではあるが、僕の自転車には長旅に耐える荷物を置く
荷台がないため、これも却下である。
(6) は一番コストが低くなりそうだが、実は僕はまだ滋賀県に
行ったことがない。一度も行ったことがない町に対しては、
ルーラは使えない。あと正直MPも足りない。
消去法で、(1) ~ (3) が選択肢として残された。
最も妥当な方法は (1) および (2) であろう。
しかし前日から行くとなると宿泊する必要が出てくる。
そうすると荷物が多くなる上にコストもかかってしまう。
別にこれが友人と一緒に行く旅だとしたら (1) で良いのだ。
ところが今回の道中、僕は一人。
学会に行くまでの間、僕は孤独な一人旅を強いられる。
僕は何となく、一人で行く旅にお金をかけたくなかった。
何より一人で慣れない土地に泊まるということに対して、
気が進まなかったのだ。
すると残るのは (2) と (3) だ。
普通の人なら (2) を選択するだろう。
だが僕は、「ここまで来たら最もコストの低い方法で行ってやる」
という魂胆で、敢えて (3) を選択することにした。
つまり、夜行バスで朝の京都に行き、
滋賀まで行って学会で発表し、
夜の京都から夜行バスで帰る
という荒業だ。
夜行バスは疲れるが、いわばこれは体力とコストのトレードオフ。
新幹線の指定席で東京・京都間を往復すると2万5000円くらい、
さらには宿泊費もかかってしまうところを、
片道6000円の夜行バスで行けば往復1万2千円で済む。
総合的な判断の結果、僕は夜行バスだけで行って帰る決断を下した。
しかしこの方法には大きな問題がある。
それは、早朝と深夜のバス待ちの時間をどのように過ごすかという問題である。
僕が予約した夜行バスは朝6時に京都に着き、深夜24時に京都を出る。
いくら京都と言えど、早朝と深夜では店もろくに開いていないだろう。
この不毛な時間をどのように受け流すかが、今回の僕の一番の課題であった。
正直、この課題の面倒くささに比べたら、学会発表なんてどうでもいいくらいだ。
言うなれば、「京都で早朝と深夜を過ごす」ついでに
学会で発表するみたいなものである。
それでは、僕がその時間をどのように持て余したのかを、以下に記録する。
前日、バス乗り場である新宿には夜22時に着いた。
夜行バスの出発は23時だったので、1時間の暇がある。
新宿までは高速バスで行ったのだが、そのバスが1時間に1本くらいしか
なかったために、このようなことになってしまった。
しかしながら新宿には、駅という名のラストダンジョンがあるので、
時間まで駅を探索してみることにした。
僕はこの旅に出る前から、空き時間は徒歩だけで過ごそうと決めていた。
自分の足だけを使って、自分が歩いたことのない場所に踏み込むのだ。
踏み込んだことのない場所を歩き、見たことのない景色を見るのは
いい刺激になる。そして踏み込んだことのない場所とは、
案外身近に溢れているものなのだ。
例えば僕は同じ高専に6年間も通っているが、
その高専でさえ踏み込んだことのない部屋や棟はたくさんある。
これが駅ともなれば大変だ。
僕は好奇心だけを原動力にして、駅の中の
普段歩かない道を選んで歩き続けた。
都会の駅は地下道が充実しているので面白い。
地上と地下をつなぐ階段は沢山あるので、
階段を上り下りして「これがここに出るのかー」と
地理を把握していった。
まさしく RPG のダンジョンを攻略しているようで、
なかなか楽しい。
地下道を延々と歩いたあとに階段を上がったら、
紀伊国屋のふもとに出てびっくりした。
新宿の地下はこんなに広いのか。
そうして夜行バスの時間が来る。僕はバス乗り場まで戻り、
自分のバスに乗り込んですぐに眠る体制をとった。
バスはせめてもの配慮で最もグレードの高い3列独立席タイプの
ものを選んだが、自分の席は中央列の前から2番目の席に指定されていた。
カーテンも使えて快適な左右の席と比べて、中央列の前の席は居心地が悪い。
何故なら途中パーキングで休憩に降りる乗客が、
中央列にある左右の細い通路を行き来するからである。
また、左右の席は片側が壁になっているという心の拠り所もあるが、
中央列の左右は通路である。
3列シートと言えど、やはり夜行バスは快適とは言いがたい。
パーキングの度に目が覚めてしまって大変だったが、
なんとか京都駅までやり過ごした。
帰りは左右の側の席がいいなぁと僕は願った。
ということで朝の京都駅に着いた。
予定では6時着だったが、よせばいいのに5時半に着いた。
本当によせばいいのに。
早朝の京都駅。駅もまだ寝ぼけ眼
さすがに朝5時半となると、京都駅もほとんど死んでいる。
とは言え外ではやることもないし寒いので、
とりあえず駅の中に入ってみた。
京都駅の地下と言えど朝はシャッター街
京都駅にはポルタという地下街があるが、さすがに全部閉まっている。
日中は沢山の人が入り乱れるであろうこの地下街も、
まだ何も始まっていない朝6時では静まり返っている。
おとぎの世界に迷い込んだような、何とも不思議な雰囲気だ。
人の居ない地下街を適当に歩き、適当に階段を上がると、
目の前にコンビニが現れた。
科学技術の発展した先進国日本で、よもやコンビニに出会って
これほど感動するとは思わなかった。
朝食がてら、肉まんと野菜ジュースを買って食べた。
朝方の京都タワー
京都駅も結構広いので、店こそ開いていないが歩き回るのには退屈しない。
逆に普段見れない地下街の一面を見られたと思えば悪くない。
一人であるという利点を生かして、立ち止まることなく僕は歩き続ける。
ファッション街も全部閉まってる
店の中に立ちつくすマネキンが不気味
地下街の先にある階段を上がると、見覚えのある京都駅の屋根が現れた。
京都駅は見学旅行で訪れた以来だったが、
この正面玄関から入ったときのイメージが強かった。
なるほど、こういう風につながっているのか。
僕は少し京都駅の構造に詳しくなった。
京都的と言えばこの雰囲気
時刻は6時半を回り、そろそろ空も明るくなってきた。
京都駅には駅内に見晴らしのよい空中径路があるが、
この時間では空中径路までの道も封鎖されていた。
仕方なく僕は北口正面玄関から外の世界に出た。
京都駅の正面。立派ないでたち
学会が行われる立命館大学までは、京都駅から電車で20分ほどだ。
9時半の自分のセッションまでにはまだまだ時間がある。
とりあえず、せっかく京都に来たのだから京都っぽい景色を見ておこう
ということで、僕は祇園を目指すことにした。
単純に京都と言えば祇園、みたいなイメージがあったからだ。
大分明るくなってきた
この道を真っ直ぐ行くと四条通りに行ける
移動手段はもちろん徒歩だ。
己の足だけで突き進む。
京都に来る前に、僕は Google Earth という21世紀の道具を使って、
祇園までの道は確認しておいたのだ。ぬかりのない僕。
道順は、「リーブとタワーの間を進み、ジョセフを右に」という呪文で覚えた。
みなさんも今後京都に来て、駅から徒歩で祇園に行きたいと思ったときは、
リーブとタワーの間を進んでジョセフを右に曲がればいいと思う。
四条烏丸の通り
京都と言っても駅周辺はそれほど普通と代わり映えのない景色だが、
碁盤の目のような街のつくりは圧巻だ。
ひたすら道が真っ直ぐ通っているので迷わないですむ。
駅から30分くらい歩くと、四条烏丸という繁華街に出た。
この辺りまで来ると、店も大分多くなり、賑やかになる。
京都のハトは逃げない?
あと歩いていたらちらほらハトが見受けられたが、
人間慣れしているのか、近づいても全然逃げなかった。
四条大橋
さらに15分くらい歩いて繁華街を抜けると、四条大橋に出た。
なんだか橋の向こう側に京都っぽいオーラが漂っている。
この先に行くと祇園になるのかな。
しかしここで時間的猶予の半分を消費。僕は来た道を引き返した。
同じ道でも、行きと帰りでは見え方が違う。
駅に戻ると、電車に乗って立命館大学まで向かった。
8時でもまだ店は閉まってた
学会発表の間は自分の発表をしたり他人の発表を聞いたり、
指導教官とコーヒーを飲みながら研究について語り合ったり
することができたので、あっという間に時間が過ぎていった。
やはり人間は一人では生きていけないのだと僕は思う。
ちなみに僕の発表内容だが、
「砂時計型ニューラルネットワークを用いた特徴空間の構築」
というもの。
発表資料の表紙はこんなん
本当のところはもっと実用性のあるキャッチーなタイトルの
研究をやってみたいものなのだが、そううまくはいかないのが現実だ。
個人的な目標としてはパターン認識の研究成果をゲームに適用したい。
ゲーム理論のゲームではなく、ビデオゲームのゲームだ。
ゲームって、まさに「実時間での動作が要求されるアプリケーション」だし。
高専専攻科卒業までに何とか形にしたいものだ。
ところで僕は発表時に、少し面白いことをしてやろうと思って
発表時にちょっとした冒険をした。
まとめで発表が終わったと見せかけて…
自分の考える応用例の展望を切り出す
学生のセッションでは発表時間が12分だったのだが、9分半程度で
発表をまとめ、残りの時間で「応用例に対しての個人的な展望」を話した。
データ間の距離を表現できるのならば今流行りのソーシャルグラフ
に対しての適用が…うんぬん。
で、その流れで最後に出したのが次のスライド。
「僕が個人的に適用したら面白いと考える例は…」
「ポケモンです!!」
どうだろう。
まさか真面目な学会でポケモンが出てくるとは夢にも思うまい。
外のフィールドでの発表であるため未知数の要素が多かったが、
学生セッションには同世代の学生が多数出席している。
僕はこの攻撃の命中率は約30%と踏んでいた。
つまり、「ポケモンです」と言ったとき、10人に3人くらいが
なんとなく鼻で笑うようなリアクションをしてくれると考えていたのだ。
そして会場に暖かい空気が感じられたならば、そのまま僕のオリジナリティ溢れる
シュールかつ親しみのある説明を続け、和やかな雰囲気で発表を終わろうと
そう企んでいたのだ。
記録よりも記憶に残るような発表を、というやつだ。
まあ結論から言うと、結果は ゼロHIT でした。
僕がポケモンと言ったときに一切の反応を見せない、
完全な「無」を形成していた会場の雰囲気
を描写できない自分の国語能力が憎い。
ついでに言うなら発表資料作成時、ポケモンへの適用例を話したときに
「よし、それで発表しよう!」
と背中を押してくれた指導教官がなんか切ない。
ポケモン発動後の2秒間で全ての空気を読み取った僕は、
その後何事もなかったかのように、真面目に、無難に発表を続けた。
人生、すべてはその時の空気次第である。
この発表で僕は、状況に応じて対応を切り替える臨機応変さを身につけた。
ちなみに、興味のある方は発表資料の一覧
を画像で用意しましたので
そちらをどうぞ。あんまり大した内容ではないですが。
こういう発表は学内でやった方がウケがいいんだろうな…。
自分は伝わりやすさ重視で数式とかあんまり資料に書かない方が
いいのかなぁと思っていたが、学会だとむしろ数理的な部分を
しっかり話した方がいいような印象を受けた。
とりあえず、工学的アプローチをするにも数学的な部分は
しっかりやんなきゃいけないんだなぁと再認識。勉強しよう…。
さて、新幹線で帰る指導教官と京都駅で別れたのが18時前。
ここから、夜行バスまでの残り6時間が最大の正念場である。
如何にして時間を使うかが、この旅を意義のあるものにするか
不毛なものにするのかを分ける。
夜行バス使ってる時点で不毛だろうという意見はこの際一切無視しよう。
とりあえずまだ時刻は18時。
なんとお店が普通に開いている時間だ。
友人や親戚へのおみやげに生八橋を買ったり、
京都の駅ビルを歩いたりしていたら自然に1時間が過ぎた。
学会で滋賀まで行っておいて、結局お土産は京都で買うというのは
なんだか滋賀県民の人に失礼な気もするが、
その点は目をつぶってもらいたい。
時間はあり余るほどあるが、かと言って次のようなことを
してしまっては、何とも味気ない。
ネットカフェに入って夜までやり過ごす
24時間営業のマックでコーヒーを飲みながら、 友人が「50円で売ってたから」という理由で 内定祝いに買ってくれた「キノの旅」(1巻)を読む
たしかにそれをすれば時間つぶしにはなるだろう。
しかしそれは、別に京都じゃなくてもできることだ。
せっかくこうして普段歩かない土地にいるのだから、
京都でしかできないことをして時間を過ごしたい。
ならばやはり、京都をひたすら歩くことにしよう。
とりあえず京都駅ということで、駅の空中径路を歩くことにする。
早朝は封鎖されていて歩くことができなかったあれだ。
空中径路へ向かうエスカレーター
この時間はまだ人がたくさん居る
いくつか階段を昇った先にある広場
空中径路に行く途中の広場では、
RADWIMPSの「おしゃかしゃま」という曲が流れていた。
最近出たアルバムの曲だ。
お店のBGMか何かだろうか。
これを昇ると空中径路
これが空中径路
大分位置エネルギーが高くなったところで、空中径路とやらが現れた。
こいつは京都駅を西から東に横断している。
これを抜けるとやたらラーメン屋のあるフロアがあり、
そこから外に出ると駅の反対側の広場に出られる。
葉っぴぃてらすというネーミングセンス抜群のテラス
ダメだ。ここを歩いていると、見学旅行で友人と
京都駅を歩いたことを思い出してしまって寂しい。
ここは今の僕が居るべきところではない。
とりあえず京都駅はもう出よう。
ようやく日も暮れてきた
で、まだ7時過ぎくらい。さてどうしよう。
そういえば、まだ「京都らしい風景」を見ていなかった。
朝向かって途中で引き返した祇園をもう一度目指そう。
途中にある繁華街ならお店もいっぱいあるだろうから、
そこで夕食をとることにしよう。
朝に往復した道を再び歩き出す僕。
マックが見える
途中、幾度と無くマックに出会う。
一瞬「もうマックでいいかな」という考えがよぎるが、
せっかく京都まで来たのだからもう少しちゃんとしたものを食べたい。
それにしても、夜の京都を一人で歩くというのもなかなか乙なものだ。
ただ、油断してるとスリの銀二とか現れそうで怖い。
恐るべし古都、京都。(勝手なイメージです)
再び夜の四条烏丸
今一度訪れたのは四条烏丸。
当然だが、早朝よりもずっと賑やかだ。
しかし夕食はどこでとろうか…
そんなに腹も減っていないし夜も長いから、
色々な店を見てゆっくり決めよう。
せっかくだから牛丼屋とかファーストフードとか、
どこでも入れるようなところには入らないようにしよう。
ま、東京にもある大型書店ジュンク堂には、入りましたけどね。
商店街も終わってしまった
なんだかんだで歩いていたら、8時半を回ってしまった。
途中、商店街の入り口があったので入ったが、
この時間になるともうほとんどの店が閉まっていた。
先ほどの四条通りは人もたくさん居てお店も開いていたが、
商店街の中は一転して静かな雰囲気だ。
それにしてもこの商店街、広い。
特に京都は道がまっすぐだから、街が無限に続いて
いるんじゃないかという錯覚を覚える。
この辺は結構都会っぽい
まあなんだかんだ言っても、繁華街に出てしまうと逆に
チェーン店ばかりなので、結局は大型チェーンの店に入った。
大戸屋という和食系の店だ。値段が手頃なのがよい。
考えてみれば、一人でこういう食事処に入ったのは生まれて初めてだ。
普段は家族や友人と行くし、一人だったらわざわざ店に入らず
弁当を買ったりするからだ。
一人で店に入ると、食事が出るまでの待ち時間が何とも手持ち無沙汰。
思わず友人にメールなどしてしまった。
お、なんか提灯とかあって古都っぽい
食事を済ませ、商店街を歩き回り、
四条大橋を越えて花見小路というところに入った。
何となくそれっぽい建物が増え始める。
途中横道に入ったら何とも和風な景色。
おお、これはいわゆる「京都っぽい」ってやつかもしれない。
八坂神社だ
花見小路を抜けると八坂神社の鳥居が現れた。
恐らくこの辺が祇園だ。
そろそろ時間もいい頃合になってきたので、
京都駅に戻ることにした。
しかしさすがにこれだけ歩き続けると、
いい加減足が疲れてくる。
スーツで革靴なのでなおさらだ。
昨日の新宿駅から考えると、累計10時間近く
歩いてるんじゃないだろうか。
一昔前に流行ったポケットピカチュウとかつけたら、
ピカチュウが素晴らしくおりこうさんになりそうだ。
いや、ポケットピカチュウとか使ったことないから知らんけど。
ってか懐かしいなポケットピカチュウて。
タクシーの数がハンパない
駅に戻ると、びっくりするほど沢山のタクシーが停まっていた。
夜行バスもたくさん
バスも沢山停まっている。
僕と同じように夜行バスで京都を発つ人たちが沢山居るのだと思うと、
なんだか、なんだかなぁという気持ちになる。
しかしながら、かくして僕は夜まで京都で時間をやり過ごすことができた。
知らない土地を自分の思い通りに歩いて行くのはそれなりに面白かった。
そういう意味では、カフェで時間を潰すよりかは良かったかなと思う。
ただ、もうやろうとは思わない。
こういうのは人生で1回くらいでよい。
ちなみに「帰りは端の列がいいなぁ」と思っていた夜行バスの座席だが、
帰りは中央の一番前という最悪の席だった(乾いた笑い)。
ちなみに一番前は足を置くフットレストもないので余計に疲れる。
神よ、何故よりによって僕が27分の1の確率で最悪の席に?
と悲しみに暮れていたら、説明用のビデオが流れて
「公式サイトで予約すれば、座席も選べますよ!」
と明るくアナウンスした。
そういうことだったのか。恐らくみんなは
公式サイトから座席予約をしたのだ。
当然中央の一番前などという席は誰も選ばない。
これは必然だったのだ。
嗚呼、楽天のサイトから適当にバスの予約をした
過去の自分が恨めしい!
まあ帰りは10時間も歩いた後だったので熟睡してしまい、
席の良し悪しなど気にする暇もなかったのが実際のところだ。
次からは、座席の位置にも注意して慎重に予約しよう。
いや、そもそも次に夜行バスに乗る機会があるかわからないが。
朝の新宿駅。ここまで帰ってくると落ち着く
なんだかんだで見慣れた新宿駅まで来ると、ひと安心。
まあ早朝6時半の新宿駅もあまり面白くはないが、
その後ほどなくして来た高速バスに乗って僕は地元へ帰った。
家に帰ると、母が風呂を沸かしておいてくれていた。
母、マジ女神。
帰ってからは、すぐに車で祖父母の家に向かってお土産とお土産話を届け、
その後また帰って自転車で学校に行き、友人達に生八橋を振る舞った。
昨日あれだけ歩いて棒のようになった足も、風呂に入ることでおおむね回復。
風呂すごい。風呂えらい。
もうスポーツ選手とか風呂持ち歩けばいいと思うよ。
そしてこれは経験者として語る、この記事のまとめになるけども、
学会で遠くに行くなら普通に新幹線使えばいいと思うよ。
以上!