アクエリアスをどれだけ飲めるか

2006-07-28

夏らしく、爽やかでしかもアツく、低予算でできる企画を考えた。
「アクエリアスの2リットルボトルを、1日でどれだけ空けられるか」
というものである。

知名度の高いスポーツドリンク「アクエリアス」を箱買いし、
公園で太陽の下、スポーツをしてドリンクしまくるのだ。
汗をかいては飲み、飲んでは汗をかくというサイクル。
単純だが、これは楽しいに違いない。
早速友人・先輩を誘い、5人で決行することにした。

「それじゃ、明日は10時に駅集合な!」
と前日にメールをしておいた。
この前買ったバドミントンやらサッカーボールやらがあったので、
それらを袋につめて自転車で駅まで向かう。

少し早めに着いてしまい、友人との合流を待つ俺。
「もう駅着いてるよー」的な電話でも入れようと、
携帯を取り出して電話をかけてみる。






俺以外のメンバー全員が寝坊しているという異常事態が発生。





自転車のカゴからバドミントンのラケット(6本)
が突き出しているという異質な光景を、
通り行く人々に怪訝そうな目で見られながら、
愕然とし、駅前で一人佇む俺。


何だろうこれは。新手の嫌がらせだろうか。



結局みんなと合流できたのは1時間後になった。
しかもメンバーの一人は、何度電話をコールしてもかかりすらしない。
仕方がないので4人で決行することにした。


ちなみに、メンバーの一人であるk先輩は到着するなり、
「いやー、ここんとこ4日連続で飲みっぱなしで、
昨日も3時まで飲んでその後カラオケして、
家に帰ったの朝7時なんだよねー」

と明るく語ってくれたのだが、

逆に何で来てんですか貴方は。


一晩遊んで朝の7時に帰宅して、その4時間後にまた遊びに来るとは凄い。
しかもこれから激しく運動をするというのに。
聞いてみると、夕方からバイトもあるらしい。

この人は普通に死んでしまうんじゃないだろうか
と思ったけど、先輩の表情は(ギリギリの)笑顔だったので、
細かいことは気にしないフリをして進むことにした。




駅前でアクエリアスを箱で購入する。

そもそもこの企画のコンセプトが
「運動してどれだけアクエリアスを空けられるか」
というものだったので、大量にアクエリアスを
用意する必要がある。

箱は2リットルが6本入っていた。
とりあえずは12リットルくらいあればいいかということで、
それを購入。

ただ、流石に生ぬるいアクエリアスはあまり嬉しくないので、
バケツを買って水をはり、氷と一緒にボトルを入れて
冷やして飲もうということに。
そこでロックアイスとバケツも購入した。

それと遊び道具を持って、広場のある公園まで先輩の車で向かう。




おお。これはなかなか夏っぽい。
実際には氷はすぐ溶けてしまい、アクエリアスも
全然冷たくはならないのだが、見た目には大部涼しい。
みんなでこれを飲みきることを目標に、遊び始める。


今日の天候は、曇り時々晴れ。
太陽が時折顔を出し、気温もそこそこ高めなので、
汗をかくには最適な環境だ。



とりあえず、手始めにバドミントン。
のんびりラリーを続けるだけでも、何だか楽しい。
この日は広場に殆ど誰も居なかったので、
貸切状態みたいなものだった。


バドミントンに飽きると、今度は4人で水鉄砲を持ち、
2人で組になって撃ち合いをした。
今時、水鉄砲で撃ち合いなど子供でもやるか分からないが、
これをやると妙に走り回るし、
水に当たったら当たったで涼しいので、
案外夢中になることができる。



ただ、そうやって走り回っていると簡単にバテる。
服も汗でびっしょりになり、
代えの服に着替え始めるメンバーも出てくる。

そこでアクエリアスの出番だ!!
体液に近い成分が、失ったミネラルを補給してくれるぜ!!
さあみんな飲むんだ!! アクエリアスを飲みまくるんだ!!



4人がかりで1時間で、ようやく1本消費。
「なんか意外に飲めない」という恐ろしい事実に、
全員がうすうす気づき始める。

何というか、飲むと後に残るし、結構甘ったるいし、
何より生ぬるいし、ホントもうどうしようもないし。


その上、

飲む

動く

腹痛くなる


という死のフローチャートが、非情なる追い討ちをかけてくれる。

アクエリアスは、意外に強敵であるかもしれない。



しかしこういう時は前向きにならないとダメだ。
とにかくアクエリアスを飲みきってやろう。
飲むためには汗をかこう。
汗をかくためには運動をしよう。
よし、次のステップに進むぜ!!
太陽の下で遊ぶぞ、みんな!!


先輩が、フリスビーを使った「アルティメット」というスポーツを
教えてくれた。なんか名前が凄い感じだが、要はボールの代わりに
フリスビーを使うラグビーの様な感じ。


最も、人数が4人しか居ず、先輩以外はフリスビー初心者だったので、
とりあえずパスとキャッチの練習から始めた。

このフリスビーがなかなか思うように飛んでくれなくてもどかしい。
しかし何度も飛ばしているうちに、まっすぐ飛ばすには水平に投げ、
遠くに飛ばすには回転を強くかければよいということが感覚的にわかってきた。

意図した場所に向けて飛ばせるようになってくると、
とたんに面白くなってくる。
途中で曲がったり思いのほか飛んだりもするので、
キャッチも一筋縄でいかないのがまたいい。

フリスビー、マジ楽しい。
今日、新しくひとつ面白いものを知れて良かった。

そして何気なく横に目をやる俺。







ぎゃー!!
この存在忘れてたー!!







死ぬ気でアクエリアスを飲み、
運動後の乾きを癒す俺達。
気分的には1リットルくらい一気に飲んでいる勢いなのに、
実際にはあまり減っていないところが恐ろしい。



2時間で4リットル。
1人あたり1時間で500ミリリットル。
何というか、妥当すぎる数字だ。

最初はもっとやんちゃに飲みまくるつもりでいたのだが、
実際に飲みまくろうとすると、
「動くとリバース」 というステータス異常
にかかるので、僕らの根本にある生存本能が
飲むという行為にブレーキをかけてしまう。

というかアクエリアスだけ飲み続けるのが問題なのかもしれない。
メンバー間に「ていうかお茶飲みたい」オーラが漂い始める。




汗をかいたので、自分(左)も服をかえた。
ここでようやく、寝ていた最後のメンバーが起床。

起きぬけのメンバーと、携帯で会話する。
電波状況が悪くて声がよく聞き取れなかったのだが、
「とりあえずアクエリ1本持ってこうか?」
的な発言が聞こえた瞬間、必死で止めた。


数十分後、そのメンバーが参戦して5人に。
ありがたいことにを持ってきてくれた。
焼け石に水だが、とりあえずバケツの中に氷を放り込む。

メンバーの1人が離脱してまさかの昼寝を始めてしまったので、
結局また4人で遊びを再開することにした。


次はサッカーだ。
ちょうど疲労が溜まってきた頃に、
サッカーで2on2とはかなり無謀な気がしたが、
とりあえずやってみる。



空いたボトルに水を入れ、それをボールで倒したら
得点、というルールにした。
アクエリアスのボトルを倒すことで、
僕らは決してアクエリアスなどに屈しない
という強い気持ちを表す。


時間的にも、最も暑い時にさしかかった。
正直、4人でサッカーとかやると走る量が半端ないので、
かなり熱くなる。もう心臓バックバクドッキドキ だ。(?)


しばらく走り回るといい加減みんな疲れ、
もはや勝負にはならなくなり、
もとバスケ部のメンバーが
スローインを「フリースロー」とか言い出した
あたりで、身の危険を感じた僕らは退いた。


そして全員でアクエリアスを飲みまくる。
うおお、ここで一気に減らしてやるぜ!!






とりあえず3本空いた。
よし、これで半分だ…!!

















え、まだ半分なの!?









くそ、アクエリが…
たったこれだけのアクエリが
こんなにも減らないなんて…!!



苦悩する俺達。

それからまたちょっと減らしたが、
結果としては3時間強/4人で7リットルの消費。

まあ一人当たり牛乳パック1.75本と考えると
妥当な数字かもしれないが、
これからもう3時間頑張る気力と体力は、
俺達にはもう残されていなかった。


っていうか先輩がもうすぐバイトだし、
なんか絶妙なタイミングでトイレの清掃業者の車がやってきて
広場中がマジ臭いしで、続けるにも続けられない状況。



誰かが言った。


「これ、アクエリアス何本とか考えないで
ただ遊ぶだけだったら、普通に面白かったのにね…




のにね…


のにね…


のにね…
















満場一致で現実逃避。

アクエリアスなんてもう見ない。そんなスポーツドリンク知らない。
っていうかそんなものは最初から存在しなかった。
そう、僕らはただ、無邪気にここで遊んでいただけなのだ。




途中から同じ広場で遊んでいた少年達が帰っていく。
こぼれ球を拾ってあげた先輩に、少年がお礼を言う。
生まれる友情。何気ない場所から始まる交流。
そして青い空、白い雲、光輝く太陽。




素晴らしいじゃないか。
なんか今まで僕らは悪夢にうなされていた気がするけど、
今はもうみんなが夢から醒めて、晴れ晴れとした気分だ。









「アクエリアスなんかないさ」(作詞作曲:友人h)
を唄いながら、笑顔で記念撮影。
いやー、今日は本当に楽しかったぜ!!